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4 : FIREBALL

FIREBALL :『BRAVE MAN』


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「BRAVE MAN」
いつの頃からか、飛び方を忘れてしまった…。

子供の頃は、
大人になったら自由に飛べると信じてた。
大きくなったら、
どんなに巨大な敵が現れても立ち向かっていける勇気がもてると信じてた。

「勇気」をもってもう一度チャレンジしよう。

そう、勇気が俺のエネルギー。

自分の周りの殻を打ち破り、
あの頃の笑顔で自由に飛んで飛んで、そして…


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5 : ナツ

ナツ :『It really fly?』

『It really fly?』


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街に飛ぶブームがやってきた!
トモダチは色んなモノで飛んでいる、便利なんだって
ボクは……まだ飛ぶモノがない


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いつもの遊び場に集まったトモダチが
自分のお気に入りの飛ぶモノをあげるよって
持って来てくれたんだ!

どうしよう飛ぶモノってたくさんあるんだね


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ジェットは、重くて歩きにくいカラダを自由にしたくて
プロペラは、いつか見た大きなトリが付けていた金のハネにあこがれて
バードは、もとから飛べたけどツバサを新しくしたら風切りがいいって
フローは……1度お別れしたけど
スクラップゾーンで「カミサマ」っていうのに会って
頭に「輪」をもらったらカラダに不思議な模様が浮かんで
アシはもうないけど飛べるからまた遊ぼうって

トモダチは飛ぶ楽しいコトをたくさん教えてくれる
でもボク、このタイヤ好きだし……ちょっと飛ぶってコワイんだ


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あっ、シード
キミはこの街に飛んで来たって言ったけど、なぜ歩くアシもあるの?

…えっ?!風に乗って飛ぶの??


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新しいトモダチは
風の強い日にふわふわに捕まって飛んで来たんだって!
アシがあっても飛べるんだって、それならコワくないよ!

ボクはシードからもらった飛ぶモノの使い方をきいて準備したんだ
時間はかかるけどだいじょうぶ!

きっと飛べるさ!


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あとがき
『飛ばない理由Vol3』公開おめでとうございます。
こんな楽しい企画に参加できて大変嬉しいです
もし来年も開催されるならまた参加したいと気の早い・・

作品についてですが
きっとみなさん乗り物的な作品が多いだろうと考えていたので
何か違うイメージはないかとモチーフ探しをしていた所
マシナリウムというブラウザゲームがありまして
プレイされた方はあ〜ってなると思いますが、あの世界観がモチーフです。
その中へ飛ぶ理由と飛ばない理由を盛り込み、ずいぶん欲張りジオラマになりました
「輪」のロボが小林誠さんリスペクトとなってそっと存在しています。
文章はかなり端折りましたので
読んでくださった方々でこの世界の妄想を拡げてもらえたら幸いです。



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6 : 渡辺

渡辺 :『イノセントブルー』

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彼女は飛ぶのが好きだった

彼女は大日本帝国の潜水艦伊四◯一の
メンタルモデルとして生をうけた


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しかし、今の彼女に飛ぶことは許されて
いない

何故なら彼女は重要任務アメリカ帝国へ
新型弾頭…ゲシュタルト弾頭とそのデータを
届ける役目を負っているからだ


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あぁ久しぶりに飛んで見ようかな…



だがその願いは叶わない
敵だ


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敵はアラブヨーロッパ連合の
空中空母エンタープライズだった


きゅーそくせんこー


彼女は自らの意に反し
海底深くに潜っていく


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機首反転
超重力砲発射用意




彼女が空を自由に飛べるようになるのは
まだ先になりそうだ…


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◯メンタルモデルとは大日本帝国が
少女の脳髄を演算ユニットとして組み込んだ
システムでメンタルモデルとなった少女は
「知性の形」=メンタルモデルと呼ばれ

神もしくは人ならざる者として
崇められた


◯潜水艦伊四◯一は
大日本帝国とアメリカ帝国との共同開発で
アメリカ帝国ではアルスノーヴァと呼ばれている



◯ゲシュタルト弾頭とは
物体にある程度の振動を与え
人間の記憶にゲシュタルト崩壊を起こし
その物体の存在をあやふやにするという物で
開発には特殊な鉱物が必要だった
その資源が少ない大日本帝国での量産は
不可能だったためアメリカ帝国へ託された

またこの崩壊は自然にしかも
割と頻繁に起きていたらしい



◯アラブヨーロッパ連合では
大日本帝国とアメリカ帝国の共同開発の
新型弾頭を危険視し
ブリテン同盟の空中空母エンタープライズを
アドミラリティコード(海軍提督による指令)により派遣した

また空中空母で、エンタープライズの
名を冠するのはこの機体で四代目である
初期の機体は大日本帝国とも
戦闘を行っている

またタイムライン2300頃にも同名の宇宙船も発見されているが関係性は不明



◯超重力砲、潜水艦伊四◯一が
最低限の自衛のための兵器で
一撃で戦艦を沈める威力を持つ

タイムライン2050年代時点では最強の兵器



飛ぶ理由 メンタルモデル

飛ばない理由 重要任務の為


……………………………………………………


長文読んでいただきありがとうございます

知ってる方はもうお気づきになったと
思いますがモデルにしたのは
アニメ蒼き鋼のアルペジオからイ401です

機体本体のベースにしたのは
1/72のサンダーボルト2で、それに
各ジャンルのスケールモデルやガンプラの
ジャンクをもとに制作しました

エンタープライズはメカコレのランベアで
振動弾頭はシャーペンのボディです


小林誠さんの作品のようにできていたら
幸いです(^^;;

今回はこの様な素敵な企画に
参加させて頂いてありがとうございました

また機会があればよろしくお願いします

7 : N.R.I.

N.R.I. :『ロンコブ中型M』


T①


『ロンコブ中型MS、地球圏で生産、宇宙世紀0079年の「ケルト=クルツ包囲戦」などに投入されているMSである。


T②



「中型MS」という特殊な分類のモビルスーツであり、現地で製造、改修されたものと思われる。
雪原地帯や砂漠地帯での行動のため、いわゆる“脚”はなく、大型のホバーユニットが装備されており、記録によればMS‐09の1.5倍のホバーユニットにより短時間、短距離であれば飛行(浮遊?)も可能であったとされる。
武装はシールド内臓型のマシンガンが主装備であるが、腕部ユニットを交換することが可能で、両腕をマシンガンに換装したタイプもあったことが記録されている。
各地で実戦投入されていたようだが、「ケルト=クルツ包囲戦」での機体数、戦果についての記録は残っていない。
多くのバリエーションをもつ機体で、も確認されている。』


T③


 T④


「・・・君、こんなデタラメなレポートを提出されては困るね」教授が言った。
「デタラメじゃありません。ちゃんとMSアーカイブに記録されていたものです!」僕は急いで反論した。
「何を言っているんだい。だいたい君にはこの前も注意したが、間違ったアーカイブの記録でレポートを作成するものではないよ。君はこの前も、ドムプラスだの量産型Zだの、そんなモビルスーツは存在していないのだよ。まったく何のアーカイブを確認しているのやら・・・」教授の声があきれたように響く。
間違ったアーカイブだって!この“カレッジ”で「宇宙世紀MS史」を専攻してからずっと言われ続けている。
僕の入手したアーカイブが間違っているはずがない。
現にこのMAKOTO.KというMSアーカイブからは、ZZやThe‐Oといった教授が絶賛しているMSが記録されているではないか。
僕の持っているMAKOTO.Kというアーカイブに記録されているドムプラスやこのロンコブ中型MSが、教授の、いや皆の見ている全MS史に記録されていないのかが不思議でたまらないのだ。
僕はとりあえず、“カレッジ”の脳波ビジョンをオフにした。


T⑤




8 : たかのん

たかのん :『飛ばない理由』


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いつものように歯を磨きながら洗面所の窓を開ける。
最近建てられた大きな白い仏像の後ろ姿が見えると僕の一日の始まりだ。

こないだAmazonから届いた白いツナギを着て工場へ向かう。
奥さんが汚いの見かねて黙って買ってくれたんだ。
去年までやたら怪我多かったけど、このツナギにしてから怪我は無いな、、いやむしろ今までの運が悪すぎた。


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実はこの仏像は僕にしか見えないらしくて
半年くらい前から何か建て始めたな、と思ったらビルくらいある大きな白い人の形のようなものが出来上がってた。
仏像と言うのもどこかの大きな仏像をTVで見て、それの印象に似てるから仏像って言ってるだけで
本当は何だか知らない。

奥さんとは建ち始めて一ヶ月くらいの時に「何かできてるよね」的な話をしたけど
丁度喧嘩してて気まずい雰囲気を打破するための一言だったから相手にもされなかった。
まあ、そのあとは毎朝洗面所からだんだん出来上がっていく仏像さんを見るのが僕だけの
ひとつの楽しみになっていったのだ。


これだけ大きいとTVとかネットとかの格好のネタにになるんだろうけどそれが全くない。
何か新興宗教の建物の一部で、あんまりその事に触れたらいけないものかと思って、
怖々会社の同僚に話したら彼はそんな話題一切聞いた事がないそうだ。
変に思われるだろうと思ったけど、そんなはずは無いと色んな会社のスタッフに聞いてみたけど
誰も知らない、、そこで初めてその仏像さんが見えるのは僕だけじゃないのか、という考えに至った。


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あんまりその事ばかりに気を取られてると怪我の元だ、気を引き締めて仕事仕事!
と思ってた矢先に部材を置いてある大きめのラックにフォークリフトがぶつかって僕の目の前に
倒れてきた。。。


「うーん、これはよけられないな」と思いつつ倒れてくるラックの行く末を見てたら一瞬視界が歪んだ。
気がついたら洗面所で歯を磨いてた。
窓の向こうには仏像さんがいる。足元よく見ると顔のようなものが見えた。
見えていたのは後ろ姿じゃなかったらしい。


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Tobanairiyuu  (JOSE26)

Author:Tobanairiyuu (JOSE26)
「飛ばない理由Vol.3」会場です。(2015)

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