ミツタケ『零式改試作ヒト型機』

墜落機からの脱出新記録を更新して半月。
そのときの怪我も癒えて、名機と言われた0式戦闘機の改修試作機のパイロットとして召喚されてきた海軍飛曹
井田憲三朗は『それ』を初めて目の当たりにして我が目を疑った。
ほとんど操縦席しかない酷く短い機体に小さすぎる垂れ下がった翼、先の方はなんだか人の手のようにも見える。
そして機体に不釣り合いの丈夫そうな長い主脚。
こいつは本当に飛行機なのか?

『ヒト形機だよ』
技術者らしい若い男はそう言った。
こいつは戦闘機として造られたがそれはあくまで軍のお偉方を騙す為の建前で本当は『ヒト形機』なのだと言う。

なんだそりゃ?って感じである。
要するにお偉方を騙して自分の欲求を満たすために手足のある乗用機械を作っちゃったらしい・・・
俺はなかば呆れて聞いてみた。
「で、そのヒト形機が戦闘機乗りに何の用があるんだ?」

技術者は答えた。
「お偉方がコイツを飛ばせろって煩いのでアンタにコイツを飛ばして貰いたいんだ。」
「・・・飛ぶのか?」
「飛び上がる程度にはね、200メートルくらいで落ちると思うが独国製のロケットを使って飛び上がる。」

「・・・脱出できりゃまた新記録更新だな。」
俺は自分がテストパイロットに呼ばれた理由を理解した。
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製作記
ご参加の皆様、お疲れさまです。
ミツタケと申します。
JOSE26MXさんのお声掛けに甘えて参加させて頂きました。
よろしくお願いいたします。
今回は『永遠の0』とか『艦これ』とかに影響されて日本海軍のマイブームが来ていてゼロ戦を作りたかったのでゼロ戦ロボにしてみました。
プロペラとエンジンとコクピットパネルとタイヤを1/32と1/48のゼロ戦から流用して、あとの部分をブラ板とエポキシパテと塩ビ板とレジンなどで出来ています。
無理に1/32にしないでもうちょっとキャビン部を小さく作ればデザインの自由度が高かったのにと反省してます。
あと、全然小林先生風じゃなくてすみません<(__)>
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