スギヤマ『マルファス6世と飛行型ゴーレム“呪縛の翼”』
“飛ばない理由”は人間にはこの機体を飛ばせるほどの魔力がないからだ。
ーマルファス6世ー
我輩の名は、マルファス6世。
人間ではない。悪魔だ。
地獄の軍団を率いる大総裁の子孫らしいのだが、詳しい事はまたの機会にでも。
我輩は、人間の開発した科学と言うものに、とても興味がある。
よく、人間の科学者や発明家etcにいろいろと興味深い物を作っていただくー
勿論、「契約」という形でね。
今回のこの機体は、よく「契約」して頂く人間の技術者と悪魔の技術者との
コラボレーションでね。
人間界の科学技術と悪魔界の魔導技術が高密度で融合した、
とても素晴らしい「芸術作品」が出来上がった!

我輩がお気に入りなのは、
機体本体が太古の昔、存在していた翼竜の骨格をもちいているところだ。
実に興味深い形をしている。

機体の両翼には、人間界の飛行機関部をしようしている。
人間の作るものは理屈的で実に面白い!!

機体に巻き付けている包帯は、機体の剛性を保つのと、緊急時の戦闘、魔導機関のリミッターを
兼ね備えているので、魔力が宿らせてある。

操縦部は魔導で操縦する。
魔導増幅機のおかげで、実に簡単に操縦する事ができる。
我輩も、この機体に乗るようになってからは、自らの翼で飛ばなくなる事が多くなった…
それが最近、我輩が「飛ばない理由」だ。
だが、人間にはこの機体を飛ばす事ができない。
この機体が「飛ばない理由」は人間には魔導増幅機関をもちいても、この機体を
飛ばせるほどの魔力がないからだ。

それでは、お気に入りのこの機体で真夜中の遊覧飛行てもするとしよう!
特に、人間界での遊覧飛行は実に面白い!!
人間達の、あの驚く姿が、おかしくて、おかしくてたまらないのだ!我輩は!!
それでは皆様、遊覧飛行のお話はまたの機会にでも。
おやすみなさいませ。素敵な悪夢を!!!
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マルファス6世の悪魔としては奇妙奇天烈なキャラクターは魅力ですね。