budd :『sarcophagus』

約束の日。それはごくありふれた初夏の月曜日。
季節外れではあったがお気に入りの皮のジャケットとブーツを履き、
70年前に約束したあの場所に1人赴き黒い塊を待っていた。
あれから随分と時間が経ったような気もするしついこの前のような気もする。
思い残す事は無いと言えば嘘。
しかし約束は絶対という事を男は良く知っていた。
パイプに煙草を詰めマッチで火を着けゆったりと紫煙を眺めながら、
男は自分の人生と呼ばれるものをゆっくりと回想していた。
足元の草がザワザワと揺れ煙草の煙の流れが変わった。

音も無く黒い塊は頭上に現れた。
男は「これが吸い終わるまで待ってくれ・・」と呟いたが、
瞬く間に身体は白い灰となり頭上の黒い塊に吸い込まれた。

黒い塊は一瞬金色の光を放ち旋回しながら空高く飛んでいった。
(おしまい)

■ストーリーについて・・
タイトルの「sarcophagus(サルコファガス)」とは石棺とかの意味があるそうです。
ストーリーはかなりお粗末なものになりました・・
解説するにも自分でも深く考えてないので、読んでいただいた方のご想像にお任せします。

■製作について・・
本体はギターアンプに使っていた廃真空管とトイレ用洗浄剤の容器との組合せです。
接続部は廃電子部品です。トータル4個の部品で構成してます。
個人的に流用&ジャンクパーツでゴチャメカを組合せるのは大好きなのですが、
今回はあえて非ゴチャでプラモ部品は使わないというMYルールで製作しました。
塗装はシリコンバリアーと塩マスキングを多用した剥がし塗装です。
気に入った形のものを組み合わせただけですが、
なんとなく謎めいた形状になったかなぁと思います。
あ、某HIDE00氏には「高級な電マ」に見えると有難い感想いただきましたww
1回目に続き2回目の参加となりましたが楽しかったです。
誘ってくれたホセさんに感謝します!
参加者の皆様お疲れ様でした~
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意味あり気なストーリーじゃないっすかぁ(≧∇≦)
シンプルな造形ながらさすがっすねぇ(^ ^)