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飛ばない理由Vol.3

はじめに。今回も快く『飛ばない理由Vol.3』を公認していただいた小林誠氏に感謝です!SA誌本家『飛ぶ理由』の感想文的な展示会ですが毎回楽しく遊ばせて頂いてますm(_ _)mオリジナルメカ+ショートストーリーという形式で順位付けもない展示会ながら第1回/2回に引き続きツイッターや口コミながら前回前々回にも増して多くの方に参加して頂きまして、本当に有り難うございました!!今回も素晴らしい作品と作者自身によるストーリ...

1 : Seiji KIMURA

Seiji KIMURA :『Exhaustnote(エキゾーストノート)』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーStory世界各地で、音の大きさを競い合うイベントが行われていた。審判役は、聴覚が鋭く、息の揃った犬たち。装甲車「セーフティーカー」に先導され、定められた位置「フォーメーション・グリッド」に着く。音源として参加する豚たちは、音質によってカテゴリーが決まり、「極上」「上」「...

2 : kensone

kensone :『原子力飛行船 ”The Song Remains The Same"号』20世紀初頭、ツェッペリンと呼ばれる大型の硬式飛行船が開発された。第一次世界戦争中は偵察や輸送に使用されたが、大戦後は遊覧船として人気を博していた。1937年、当時世界最大と謳われた飛行船「ヒンデンブルク号」の悲劇的な墜落事故が発生した。原因は浮力を得るために使用される水素ガスに静電気が引火したことで爆発を引き起こしたと推測されている。この事故...

3 : purejam

purejam :『タイトル「無傷の撃墜王?」』 ---本文---『蚊の目玉、クモの目玉などを考えると、彼らの頭の中ではこの世界が倒立しているはずだ。人間の脳はそれを逆転させる機能を持っているが、虫にその機能はない。ということは、彼らにとって上昇とはひたすら天に向かっての下降ではないのか(RamoNakajima)』「世間ではわたしが一度も墜落したことがないと賞賛してくれているようだが、わたしにしてみれば、ずっと下降している...

4 : FIREBALL

FIREBALL :『BRAVE MAN』 「BRAVE MAN」いつの頃からか、飛び方を忘れてしまった…。子供の頃は、大人になったら自由に飛べると信じてた。大きくなったら、どんなに巨大な敵が現れても立ち向かっていける勇気がもてると信じてた。「勇気」をもってもう一度チャレンジしよう。そう、勇気が俺のエネルギー。自分の周りの殻を打ち破り、あの頃の笑顔で自由に飛んで飛んで、そして…...

5 : ナツ

ナツ :『It really fly?』『It really fly?』街に飛ぶブームがやってきた!トモダチは色んなモノで飛んでいる、便利なんだってボクは……まだ飛ぶモノがないいつもの遊び場に集まったトモダチが自分のお気に入りの飛ぶモノをあげるよって持って来てくれたんだ!どうしよう飛ぶモノってたくさんあるんだねジェットは、重くて歩きにくいカラダを自由にしたくてプロペラは、いつか見た大きなトリが付けていた金のハネにあこがれてバード...

6 : 渡辺

渡辺 :『イノセントブルー』2059彼女は飛ぶのが好きだった彼女は大日本帝国の潜水艦伊四◯一のメンタルモデルとして生をうけたしかし、今の彼女に飛ぶことは許されていない何故なら彼女は重要任務アメリカ帝国へ新型弾頭…ゲシュタルト弾頭とそのデータを届ける役目を負っているからだあぁ久しぶりに飛んで見ようかな…だがその願いは叶わない敵だ敵はアラブヨーロッパ連合の空中空母エンタープライズだったきゅーそくせんこー彼女は...

7 : N.R.I.

N.R.I. :『ロンコブ中型M』『ロンコブ中型MS、地球圏で生産、宇宙世紀0079年の「ケルト=クルツ包囲戦」などに投入されているMSである。「中型MS」という特殊な分類のモビルスーツであり、現地で製造、改修されたものと思われる。雪原地帯や砂漠地帯での行動のため、いわゆる“脚”はなく、大型のホバーユニットが装備されており、記録によればMS‐09の1.5倍のホバーユニットにより短時間、短距離であれば飛行(...

8 : たかのん

たかのん :『飛ばない理由』いつものように歯を磨きながら洗面所の窓を開ける。最近建てられた大きな白い仏像の後ろ姿が見えると僕の一日の始まりだ。こないだAmazonから届いた白いツナギを着て工場へ向かう。奥さんが汚いの見かねて黙って買ってくれたんだ。去年までやたら怪我多かったけど、このツナギにしてから怪我は無いな、、いやむしろ今までの運が悪すぎた。     実はこの仏像は僕にしか見えないらしくて半年くらい前...

9 : べにぃ@Benixi

べにぃ@Benixi :『Quetzalcóatl』私は倒れていた。砂漠で水をもとめてさまよい、結果として脱水症状を起こし倒れてしまったのだ。このまま砂漠の真ん中で誰の目に付かぬ場所で死んでしまうのだろう。意識が朦朧とし目蓋を閉じるようとする刹那、一陣の突風が吹き「それ」は現れた。腕と脚の翼を広げ私の側に舞い降りた。身の丈4~5メートルはあるだろうその巨体ながら華奢な体つきで私は見とれてしまった。「それ」は私を見つめ首...

10 : 平米屋平兵衛

平米屋平兵衛 :『ビヤーキー(Byakhee)』 ユゴス歴1592年、アッバ国サダート王が隣国ルーン王国侵攻に際し使われた蟲龍騎。このタイプは『ビヤーキー』と呼ばれ、長大な尾部までを入れると約20m近くに達する。この騎体はその大きさ故、おもに城塞攻略の任務に使われた。 目標上の低空を超音速で飛翔、衝撃波で地上に破壊と混乱を与え、ついで地表近くまで降下 飛行時にはマスバランスとしても使われる重く強力な前肢で城塞を破壊 ...

11 : あんじぇら

あんじぇら :『淵より来るもの』―海面に浮上し、故郷に戻るだけの資材は、自分が横たわっていた海底にいくらでも転がっていた。―長い道のりだけれども、大丈夫。帰った後のことを考えれば孤独にも耐えられる。―機関の試運転を開始……もはや体の一部となった機関の振動を感じる。振り返れば艦尾に白い波が立つのが見えた、成功だ。かつてこの惑星に生息していた種は、マン・マシーンと総称されるインターフェイスを用いていたとさ...

12 : 赤の77

赤の77 :『Person's feather』ストーリー1飛んでるね!!って言われてたんだ…。ブランドを身につけ、クラブに行って、街ブラして、有名企業で働き、女の子誘って、いい車に乗って……そう、ネットがみじかになかった時代…無理をしなくなった理由…飛ばなくなった理由…。ストーリー2知ってしまったんだ、インターネットの便利さ、ネットでの人とのつながり、手軽さ…。…イラナイ…を感じてしまったんだ…ストーリー3イエカラデナイヨ…買い...

13 : KURUKURU

KURUKURU :『浮漁師』『浮漁師』 「この仕事もそろそろ潮時だべが」運転台のマサシは考えていた。ここしばらく網にかかるのは雑魚ばかり、前にかかったのはいつ頃だったのかすら思い出せない。隣で携帯電話に向かって怒鳴り散らかしている親父によれば、20年前はここいら一帯には腐るほど獲物はいたらしい。網を上げれば船に載せ切れないほどの水揚げがあり、一度漁に出れば半年は遊んで暮らせたそうだ。 「おいマサシ、トクさん...

14 : water

water :『ザ・ブリット』10年前に起きた観測史上最大規模の太陽風は、電子機器に多大な被害をもたらした。最新のアダムスキー・ドライブを搭載した事で、あらゆる高度に展開可能となった無人浮遊砲台「カシエル」も、その例外ではなかった。損傷したA.I.は、見境いなく航空機を攻撃し、究極の防衛兵器として開発された守護天使は、最悪の堕天使と成り果てた。人類は、対抗手段として、同じアダムスキー・ドライブを搭載したインタ...

15 : (肴)村瀬材木

(肴)村瀬材木 :『Cetorhinus』僕が物心ついた頃からあいつは空にいた。なんとかシルエットが確認出来る距離を飛んでいる。飛行機でも、飛行船でもない。何か得体の知れないものがゆっくりと漂っている。「あれは何なの?」父にいつ聞いても「さあ、ただ飛んでいるだけだよ。」無関心そうに答える。あんなものが空に存在してるというのに、同じように不思議がっている友人とつるみ、町の人に聞いてみても同じような答えばかりで、...

16 : ツムキ式

ツムキ式 :『東の国の赤い魔女』いやー、ガソリン高いねぇ~。リッター1000円代にのっちゃったよ。昔は、100円代だったのにねぇ~。やってらんないよ。このスピーダーバイク、帝国軍とかいう奴らからかっぱらってきたんだけどさ、燃費が悪いのなんのってことで、アシストに魔女の箒を取り付けてみたんだけどね。魔力をためるには呪文を唱えながら箒で掃き掃除をしなきゃなんないんだよ。しかもその呪文というのがさ、”ODEKA...

17 : 是空

是空 :『Durchsichtiges Wasser』((秋の頃の)澄んだ水の事)それは、長い眠りについていた。薄光の中で、静かに物思いに耽っているようだった。--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------それ、は綺麗な弧に、雲を引いた。響き渡る風切り音。空中に張り巡らされた艦の侵入を防ぐ為の阻塞気球を係留しているワイヤーが次々に切られていく。入港し...

18 : MAXI

MAXI :『HIStory 彼の理由』かつて大戦において空軍のエースパイロットだったブラット。数多の命と青春を奪っていった長いながい戦争。それは、多くの兵士たちと同様に彼の中にも未だ暗い影を落とし続けている。あれから7年。いまだに彼の元には再入隊の誘いが途切れる事がない。また、飛んでくれ、と。あの時代を生き残りそして世界は、とっくに新たな時代を進んでいるじゃないか。今年は生憎の天気だな。空いっぱいの重たそうな...

19 : ヒグ

ヒグ :『蟲の女』【空輪:くうりん】この世界の一般的な飛空挺第1章あまりの眩しさに目が醒める。私は蒼い空を飛んでいた。私達の部隊は大規模な作戦に召集されていた。目的地は目前。地面を這いつくばる人間を見下ろす。私は絶対者だ。全ての情報が私の頭の中に流れてくる。まるで土の上を這う虫を見るが如く地上の人々を眺めていた。突如眩い光が全身を包む。強い衝撃と共に辺りが暗くなる。意識と共に私の身体も堕ちていく。第...

20 : gaily_witch

gaily_witch :『汎用型戦闘機:サトゥルヌス』開戦当時、前線の戦力不足から即戦力になり汎用性のある機体のベースとなることを優先に設計がされており、構成部品も少なく無駄を排除した事から、軽さによる加速と機体形状による旋回能力を武器とした汎用型戦闘機として活躍した。機体の右には翼でもあるソーラーパネル、左にはレーザーキャノンを有し、小型ながら戦艦クラスにダメージを与えるには十分な能力を持っているなど、量...

21 : tetu

tetu :『流骨』.story1「見えないけれど確かにあるもの。実に美しいもので、この世界は満たされているようだ」ーある罹患者の手記より抜粋。story2人間、底に落ちて初めてわかることもあるようだ。世界から「気力」というものが失われていたことに人類が気づき始めた時には、すでに手遅れだった。最近の若い者は、と幾世代も語られた文句を使うことで、本質が見えなくなっていたのだろう。恋愛、労働、自己肯定。そういった「前...

22 : Yacchi

Yacchi :『運ぶ理由』春の朝の、まだ冷たい空気を深く吸い込み、まだ眠っていた体が一気に目覚める。愛馬の暖気もそこそこに、静かに駐機場を離れ、川沿いの街道から、郊外の工業地帯へと抜ける。化石バブルのおかげか、世間は猫の手も借りたいくらいの忙しさらしく、こんな運び屋にもお声がかかるのはありがたい。子供の頃、よく読んでもらった絵本。大昔、遥かかなた、外宇宙に飛び出し、大切な荷物を運ぶため、たった一隻で数々...

23 : HIROFUMIX

HIROFUMIX :『Wi-Fiがやってくる!ヤァ!ヤァ!ヤァ!』西暦20XX年──12月31日東京ビッグサイトこの巨大な同人誌即売会が始まって百年余、いつしかこの人数に対応する通信インフラも技術的限界を迎え、インフラを整備する業者は常設回線の強化を諦め、有人機動基地局による臨時対応をとって久しい。田舎者の私はそんな機動基地局などというものは見たことがなく、テレビや映画で見る存在でしかなかった。私は田舎から出てきたおのぼ...

24 : takami

takami :『鉄、再び・・・!?』再びアイツが目を覚まそうとしていた… 「頼む、動いてくれ…鉄(くろがね)もうオマエしか…」 地球の運命はいかに…...

25 : HIDE_00

HIDE_00 :『飛ばない理由』あーお前いつまで家にいてそのニートというのを続けるつもりじゃ。あーうるせぇジジイ。<制作>元キットはたしかコレ去年の静岡ホビーショーのアオシマブースのジャンクで買った飛行機のキットです。自分飛行機詳しくないので、何のキットか分かりませんが、それ使いました。パーツ構成適当に切り貼りして組み替えして、さらにジャンクパーツくっつけて仕上げました。あとフィギュアは、マスターボック...

26 : bob

bob :『SUSANOO』 西暦2XXX年。資源の枯渇や様々な問題によって世界は深刻なエネルギー不足に陥り、人類は生存すらままならない状況となっていた。特にエネルギー資源の大半を外部からの輸入に頼っていた日出ずる國ではこの問題は深刻であった。 ある時、日出ずる國の者達は気が付いた。この国には八百万とも称される程甚大なエネルギー体があるではないかと。 それは国によっては殆ど存在していないが、日出ずる國には溢れてい...

27 : こまさ

こまさ :『record breaker』戦争に敗れ制空権を奪われた某国では、航空機すら飛ぶことが許されない。 そんな国のスラムでは毎夜どこからか元パイロットや、パイロットを夢見ていた者達が集まりレースを行う。 レースのルールは単純明快、地上を走行し直線のコースを最速でゴールした者が勝者である。 レースに賞金はもちろん、賞品も何もない。 男達はただこの中で一番早い男になりたいだけなのだ。 そんなスピードジャンキー達の...

28 : miwakazuki

miwakazuki :『魚屋の車』1970年7月未明、正体不明の飛行体が公道を駆け抜けた。それはけたたましい轟音を上げ、どこまでも長く伸びる直線道路に消えていった、、今回、当時事件を目撃したという関係者から当時の様子を聞くことができた。一体何がそこにあったのか、日が昇る前に街の住人の半数を目覚めさせたあの轟音の正体は一体なんだったんだろう。証言をもとに事件の真相に迫っていきたいとおもう。時代は大坂万博が開か...

29 : KB

KB :『地球外生命体 タットロ』我々は星を航る。我々は翔べるが停まれない。だから到着する時は流星雨となって星に降り注ぐのと同じ。私達は3チームあるパスファインダーの1つだった。パスファインダーは卵体、幼体、成体で構成され次の星が行先に適合しているか、航路に問題がないかを調査する。運良く(悪く?)この星の重力に引き寄せられ地表に降りた(墜ちた?)のだが、卵体が現住生物に捕まってしまった。「次の星は他に決まっ...

30 : Anthony Obscura

Anthony Obscura :『灰皿型癇癪機 NINAGAWA1号』いきなり怒りに任せて飛んで来るってどうなのよ有無を云わさず罵倒され猛撃されるってどうなのよ 垂直離着陸機(VTOL機)と短距離離着陸機(STOL機)、互いの長所を掛け合わせても余りある瞬間離陸と瞬時の飛航態勢を可能にした短気離着陸機、俗称・灰皿型癇癪機 NINAGAWA1号。憤激の度合いによる離陸時、飛航中の速度及び飛行距離の変換機能搭載。憤激...

31 : ミツタケ

ミツタケ :『サイボーグレーサーの物語・序章』撃墜王との死闘の末敗れてしまい全身の大部分を失ってしまったが、脳と生殖能力は辛うじて残せた。良い時代になったもので、これからは機械の体で第二の人生。だがもう命のやり取りはたくさんだ。戦前、エアレースのパイロットに憧れていた俺は飛行義体でのエアレース参戦を志したがすぐに無理だと分かった。墜落がトラウマになり30メートルより高く飛べないのだ。脳だけになってしま...

32 : 毒猿

毒猿 :『飛ばない理由?』 「飛行機はなぜ落ちると思う?」「?」「空を飛ぶからだよ」「(極論だな)(^_^;)」「わしらは、ガキの頃から地に足つけて生きろと言われてきた」「(それ意味違うんじゃね?!)(^_^;)」「バカと煙は高いところが好きだと昔から言うだろ」「空を飛ぶのは鳥みたいに頭の軽い奴な!ワッハッハ」「(^_^;)」「空に上がるのは死んであの世に行くときだけで十分だ」「まー、お前はロクな死に方せんだろうから...

33 : 加藤 小判

加藤 小判 :『アーリーとキーリー・グリース』昼間はピザ屋でバイト、新米教師の彼女(♀) “アーリー” と暮らす札付きのワル(♂) “キーリー・グリース”。世界一の機体を造る事を夢見て夜な夜なジャンク屋からパーツを盗んでは製作を続けた。そして…♀:「ねぇ!出来たんでしょ⁉︎世界一のヒコーキ!」♂: 「…あぁ。」♀: 「じゃあ、何で動かさないの?何で飛ばないの⁈」♂: 「・・・」♀: 「飛んで見せてよ!」♂: 「・・・」♂: 「うるせぇー...

34 : おずねこ

おずねこ :『空中戦艦 阿含』〈作品名〉空中戦艦 阿含〈ショートストーリー〉飛行技術:飛行少年飛ばない理由:反抗期赤色灯と戦闘アラートのなか、ゴールドエイト艦長は上機嫌だった。乗艦が「腐った未艦」とあだ名されていようと、あるいはどんなにヘドが出そうな仕様書を読んでも…いわく『当艦、阿含〈あごん〉は波動実験の保険として、既存技術リボルバーを主砲とした試験艦である』または『反抗期の飛行少年が発散する、周囲...

35 : ロクシカク

ロクシカク :『Chorus Line コーラスライン』機体にまつわるお話し。灰音船とは釈迦の眉間と呼ばれる辺境地で飛んでいた船の事で、この船の詳しい記述は残ってはおらず、灰色の声を持つ子供が歌を歌う事によって飛んでいたらしいと言われていた。この灰色の声と言われている声は変声期にある高音と低音が混ざり合う声の事を言い、例えるならばホーミーに似たソレを倍増させる事により動力へ変換していた。話しは変わり、この灰音船...

36 : budd

budd :『sarcophagus』約束の日。それはごくありふれた初夏の月曜日。季節外れではあったがお気に入りの皮のジャケットとブーツを履き、70年前に約束したあの場所に1人赴き黒い塊を待っていた。あれから随分と時間が経ったような気もするしついこの前のような気もする。思い残す事は無いと言えば嘘。しかし約束は絶対という事を男は良く知っていた。パイプに煙草を詰めマッチで火を着けゆったりと紫煙を眺めながら、男は自分の人生...

37 : Ryo1

Ryo1 :『重家禽兵レプラコーン』今日もまたオーラロードを越えて地上人の戦士が続々とやってくる。オーラロードが地上人の言葉で“光回線”と呼ばれるようになってからというものの地上界から召喚される戦士の数は膨れ上がり、この世界の戦乱は激化の一途を辿っている。かつて聖戦士と呼ばれた伝説の戦士はその時代の悪を打ち倒し戦乱を治める為に戦ったとされるがこの時代の彼らは戦いの為の戦いとでも言うべき狂奔に身を任せ互いに...

38 : フォルゴーレ

フォルゴーレ :『ヴィマナ"バフォメット"/Vimana"Baphomet"』ヴィマナ(vimana)とは、古代インド最古の古典「リグ・ヴェーダ」叙事詩『ラーマーヤナ』および叙事詩「マハーバーラタ」に登場する、自在に空を飛ぶ乗り物のことである。中型の輸送艦のヴィマナ。蒸気のちからで離陸し、帆で風を受け、風に乗り船体横のフィンがオーニソプターのように羽ばたいて、船をコントロールします。お腹の部分は別ユニットで換装可能。武装の類...

39 : ただちゃん

ただちゃん :『ヒャクシキ』「“大尉”はまた“偵察”に出られたか…」点検表にチェックを入れながら年配の整備兵がつぶやく。「ええ。昨日の“偵察”じゃ3機撃墜したらしいですよ。今日も釣果が出るまで戻らないんじゃないですかね」若い整備兵は工具を片付けながらそれに答えた。「どこまでスコアを伸ばすやら。この調子じゃ、あの噂もあながち嘘じゃないかもな」「何ですか噂って?」「お前聞いたことない?何でも“大尉”は連合軍の元エ...

40 : katoya

katoya :『防人船』ここに防人として連れてこられてもう俺で何代目なんだろうか。お爺ちゃんのそのまたお爺ちゃんもここで防人だったらしい。この小さい村では防人として皆から頼りにされているが、タダ飯食いと陰口を言われていることも俺は知っている。それは仕方が無いことだ。飲むと決まって昔々に帝から授かったらしい船と服について、延々と自慢話を続ける親父を見ていると情けない気持ちになってくる。そんな時、俺は考える...

41 : ま・しねら=がじめ

ま・しねら=がじめ :『改ヤマトZZ-Q4番艦 アルカディア』 「我は『改ヤマトZZ-Q 4番艦 アルカディア』全世界は知らんと欲す」謎の空中戦艦からは繰り返し同じメッセージが送られてくる。「改ヤマトZZ-Q 4番艦だって?」「何の冗談だ?」「大和とZZ-Qって別物だろ?」「何あの髑髏?」艦内はそこかしこで大わらわだ。 推定艦齢100年…これだけでも頭が痛い… 差し当たって敵か、敵でないか、それだけでも判れば… 自称「アル...

42 : スギヤマ

スギヤマ :『巨大砲の側にて』“奏でよう。あの戦いの日々を”ー巨大な大砲の側で、初老の男は奏でる。“奏でよう。仲間と共に戦い抜いた、死と隣合わせの栄光の日々を”ーかつて、その大砲は遠くの「敵国」の城塞にまで砲弾が届いた。ーそして、何度もこの街を「敵国」から守り抜いた。“奏でよう。死んでいった仲間への弔いの曲を”ーこの大砲を操作するのに、大の男が10人掛かりで操作した。ーこの大砲に携わった砲兵は、彼を含め3人...

43 : OVER-Q

OVER-Q :『飛ぶのか、飛ばないのかblog』「飛ぶのか、飛ばないのかblog」 久々の更新になります、飛ぶのか、飛ばないのかblogでございます。 今回は、飛豚のメイコンさんのお姉さんであるアクロンさんに会いに、軍の技術開発局に伺いました。 メイコンさんのお姉さんだと聞いていたので、メイコンさんと同じくらいのサイズかと思っていたら、想像以上に大きくてビックリしました(姉妹艦っていっても機械パーツの設計はまったく...

44 : ざっしゅ

ざっしゅ :『Land surfer』Land surfer元々は軍の無人偵察機でありましたが搭乗者(トンガリおやじ)が改造しました。装甲を肉抜きしカメラ部分を取り払いコントロールboardを設置しております。反重力装置を弱にする事によりクイックな操作が必要となります。おやじは結構なテクニシャンなんですな。。本命はロシアン中華の出前してます!中華風ピロシキおまちどー!あっちなみに休みは家でゴロゴロするので飛びませんよ。陸サー...

Appendix

プロフィール

Tobanairiyuu  (JOSE26)

Author:Tobanairiyuu (JOSE26)
「飛ばない理由Vol.3」会場です。(2015)

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